大きな政府と増税 2012 3 3

 民主党政権は、「大きな政府」にした挙句、
税金が足らなくなったから、増税をする。
後から振り返ってみれば、そう思う有権者が多くなるかもしれません。
 以下は、nikkei BP netで竹中平蔵氏の指摘です。
「この5年間に、日本の政府の規模は20%も大きくなっているんです。
 2007年くらいまで、日本の歳出規模は、だいたい82兆円でした。
それが2012年度は95兆円、隠れ借金を入れると97兆円です。
15兆円増えています。
 この間、GDPはマイナス成長です。
GDPが減って、国民の財布が小さくなっている時に、
政府の規模だけが20%も増えているのですから、
異常な状況と言わざるを得ません。
 確かに社会保障費は増えていますが、
せいぜい1年で1兆円のペースですから、
この5年間で増えたのは4兆〜5兆円です。
それ以外の約10兆円はバラマキで増えたんですよ。
 例の「事業仕分け」で、
随分とムダを削ったように思われているかもしれませんが、
小さなムダを削って大きなバラマキをやったので、
政府の規模は15兆円も増えています。
(以上、引用)
 民主党政権は、「小さな政府」路線だった小泉政権への反動として、
誕生したとも言えるでしょうから、
民主党政権は、必然的に「大きな政府」路線にならざるを得ないのでしょう。
 しかし、「大きな政府」路線では、
いくら税金があっても足りないでしょう。
「大きな政府」と増税は、セットのようなものです。
 だから、政権交代前のマニフェストでは、
「我々は自民党政権と違って、『大きな政府』路線なので、
大幅な増税をさせてくれ」と言うべきだったでしょう。
 問題なのは、今の日本の政治状況でしょう。
今の自民党も、「大きな政府」路線に近いでしょうから、
国民から見れば、あまり存在価値を感じないでしょう。
二大政党とも、政策に「差異」が出てこないかもしれません。
 しかし、これでは、国民は閉塞感を感じるかもしれません。
理想的には、「大きな政府」路線の政党と「小さな政府」路線の政党で、
二大政党を構成する方が、国民にとって、わかりやすいでしょう。





















































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